黒子!黒子!黒子!

2006/01/25

『苛立ちは現代の伝染病だ』へのコメント

極東最前線:『苛立ちは現代の伝染病だ



コロンコロコロヒュー-ーー ストン

カッキーン!!

松坂が投げた球と同時に、小さめの2つの球をとらえて3つの球は場外に消えていった・・・

そう、オイラはプロ野球に入団1年目のルーキー。新人王間違いなしといわれるルーキー。

インパクトの感覚に違和感を感じながら、フォロースルーしている。なぜなら、3つの球を同時に場外に飛ばしたからね。

その球が、まさか警察の目玉とは・・・
知る由もない。
まぁいいか・・・
要は、場外か場外では無いかのどちらかなので・・・



ふと私は、昔、自分が小さかった頃を思い出した。
小さい頃と言っても「幼少時代」だとか「数年前」という意味では無く、本当に小さかった頃だ。すなわち身長が170cmぐらいの時の事を思い出した。

現在の身長は325cmと大きい。
というよりも大きいにも程があるぐらいに大きい。
もはや、人間であることを疑わなければならないぐらいの大きさ。すなわち巨大だ。

なぜにここまで大きくなったか?

・・・私は知っている。

願いが叶ったのだ!

(回想)
ある日の夜中、
私は、幼少時代の夢(場外ホームランを打つこと)と現実(うだつの上がらないサラリーマン)の違いに幻滅していた。
「あぁ、俺の腕が3倍ぐらいの太さになって、強靭な肉体が手に入ったならば・・・アホみたいに場外ホームランを打てるのになぁ」
「俺を取り巻く時間が半分になって全てがゆったりと時間が流れれば・・・150kmの投球も75kmぐらいの棒球に見えて、俺の情けないスイングも台風のように風を切り裂く。よって場外なんだけどなぁ」
と・・・
(回想終了)

そして、願いは叶った!
後者の「時間のスピードを半分にすること」はできなかったが、前者の「強靭な肉体」を手に入れた。

自由に、肉体を大きくしたり、普通にしたりできるようになっていた。びっくりした。
身長を200mにもできるし、8万kmにもできる。そんな肉体を手に入れていた。

この騒動は、世界を震撼させ、ビックニュースになった。

一部の学者は「放射能の影響だ!」と言っていた。

「ちゃうちゃう違う。祈りですよ。」と私は言ってやりたかったが我慢した。

国連は「生物なのかどうかは不明だが、地球規模の兵器だ」と正式に発表した。

テーマパークのDもUもWも「うちにきてくれないか!?」なんて数百億円を提示してきた。


イロイロと悩んだ結果・・・私はプロ野球の道に進んだ。契約金は覚えていない。

なぜプロ野球か・・・?そうですよ!
場外ホームランが打ちたかったからですよ。

試しに1球やってみますか・・・練習試合にて
そしたらとりあえず5メートルぐらいになってみて・・・と

フルスイング!!!

ガガガキーン!

楽々場外へ!

ほぉぉっ・・・!!!!!!!!


「飛ぶねえ!やっぱり巨大人間はちゃうなぁ」
なんて事を友人から言われちゃったから、やるしかないと思いプロになった。

でもね、恥ずかしながら開幕戦でね、調子に乗って大きくなりすぎたせいで東京ドームの天井を突き抜けてしまったんですわ!
ひひひ・・・間抜けでしょう。
そしてね、私はね「天井低すぎるわ!」なんて笑い逆ギレしてね、キレイに天井とってやったんですわ。
すでに、ドームじゃないっつうの!!!(笑)
でもね、上原の球がゴマ粒みたいで全然打てへんのよ。
俺から見たら小さな※キンケシが150kmの球投げるようで。それを爪楊枝で打つんだから無理でしょうね・・・えへへ

※キンケシ  意:キンニクマン消しゴム
            「黒子苑」より

お茶目な私は人気者になったが、男性として愛してくれる女性はいなかった。
悲しいね・・・

と現実に戻った。
場内は沸いていた。世界ホームラン記録を塗り替えて、今も尚、更新中の私を賞賛した。
寂しい気持ちを抱えながら、大股でダイアモンドを一周する・・・

とホームベースを踏んで、バックネットを振り帰った、その瞬間!

バイーーーーッン!!!

と目玉が地球を1周して私の目玉に当たったと思うと、私の目玉は薄汚れたものになっていた。本来あるはずの私の目玉は心無い観客によってすでに持ち帰られている。
あぁぁ・・・
バランスの悪い目玉が両方に装備されている。右目は乱視、もうひとつは変形している。


このさきどうなるのか・・・
とりあえず野球はできんな。
だって、薄汚れて変形してるからね。

以上

最後に5.7.5でしめたいと思います。



鬱病に

がんばれなどと

言ふなかれ



続きまして


鬱病に

お前、鬱病だからってなんだって許されると思うなよ!金もらっている以上、責任は果たさんとイカンヤロ!この愚図!と

言ふなかれ


黒子