黒子!黒子!黒子!

2006/03/01

『大東亜共栄圏』へのコメント

極東最前線:『大東亜共栄圏




「家族愛」



みなさんこんにちは、ファンタジー小説作家の黒子です。
ご機嫌いかがでしょうか?
最近、このブログが人気らしいです。
私自身あまり流行やら人気やらというものがあまりが好きでは無いので
あまりアクセスしないようにひとつお願いします。
一部のマニアックなファンのみがひっそりと楽しんで頂く為に書いていますので
悪しからず・・・

本日は「家族愛」というテーマで書きたいと思います。
私は最近「黒子も親父に似てきたなぁ」なんて事をしばしば言われるようになってきました。
若干嬉しいのですが、正直照れてしまいますね。
私の産みの親であり、私の人生において多大なる影響を及ぼした父
父という人間を語る時、ただ「偉大」としか表現できない自分の語彙力に嫌気が差しますね。
それぐらいに私は親父の事を尊敬しているのですよ
そんな親父も老いと昨今の寒気団のせいで「風邪」なるものを患います。
私は心の底から「風邪などひかずただ長生きして欲しい」と願うのです。
これが「家族愛」というものでしょうか・・・
私にはそんな気がします。



さて、巷では「風邪」と呼ばれるおぞましい病気が蔓延しており大変な惨事を招いていると聞きます。
一部の地域では、この広範囲にわたる「風邪」の原因は北朝鮮政府の陰謀と囁かれています。
しかし、私は違うと思います。
みなさんくれぐれも「風邪」なるものには充分気を付けてください。


その昔、私の父親が教えてくれました。
「風邪」とは「肉体と精神を破壊する病気」だと
幼少時代の私は「風邪」とは大変恐ろしい病気なのだと認識しました。

でも、ウチの親父もオーバーですよね。
たかが「風邪」ごときが「肉体と精神を破壊する病気」だなんて・・・
笑っちゃいますよね
しかし、小さい頃の私は父親の言葉を本気で信じていましたから
風邪気味の時(38.9℃)でも"精神を破壊されていない"という事をアピールするために
「俺は風邪なんかひいていない!正常だ!」なんてことをムキになって他にアピールしていました。
かわいいですね、私
ただ普通の人間に見られたかったのですよ、当時の私は



私は小さい頃より現在に至るまで親父から
「女子高生のパンティーは盗撮するもの」との洗脳教育を何度も受け続けています。
家族団欒の夕食にて「女子高生のパンティーを今日も撮ってやった!」と豪語する父
今年で齢57
私の母親は頭を抱えている。
昔の母は「子供の前でそんな話をするのは止めてちょうだい!」と泣き叫ぶ時がしばしばあった。
私は親父を崇拝していますので母親の言葉なんか気にもとめなかったのですが・・・

私の父はパチンコで24連敗中という輝かしい記録を持っている。(現在更新中)
日本一の輝かしい連敗記録を引っさげてトリノオリンピックで金を狙っていたのか?
不明

偉大なる親父にしか解らない


パチンコ台に座るや否や1000円札を投入しハンドルを思い切りひねる
俗にいう「右打ち状態」
私は後ろでじっと眺めていた
同じ軌道を描いて消えていくパチンコ玉が切なく見えるのは私だけだろうか?
流れて消えるパチンコ玉は親父の涙だと私は信じたい
寿命という勝ち目の無い相手を必死で受け入れようとしているのだ
急に命の「終わり」がくるとショックが大きいから、小さな「終わり」をかみ締めているのだ

親父は両隣に座るおばちゃんと若者から
「もっと(ハンドルを)弱めた方がいいよ」
と言われているが、毎回親父はハナクソをほじりながら完全無視を決め込んでいる。
「ふてぶてしい」という表現がぴったりとあてはまる
よく見ると、ハンドルがぶれないように、ハンドルの隙間には500円玉がガッチリと挟んである。
私は驚いて、眼を疑った
これでハンドルを動かないように固定しているのだ。
なんの為に??
当然、16000円の投資をしてみてもルーレットが1回転も回っていない。
隣の台は華々しいリーチアクションと共に高揚している
その隙に親父の台は、なんとも寂しく鈍い金属音だけが単調なリズムを刻んでいる

客観的に見れば、お金をドブに捨てていると思われがちだが
私には親父からのなにかしらのメッセージだと信じたい


「今日も16000円負けた」
と呟き、悔しそうに食卓テーブルを小刀で削る父
「ガリリッ・・・ガリガリッ・・・」という独特の響きが生々しい

精神障害を患っているとも思える親父の「言動」「行動」を私だけは理解したい
しかし理解できない
少年時代の私は親父の言動を理解できなくなり
「途方にくれてしまいたい症候群」にかかっていましたよ
まだまだ未熟ですねぇ・・・
ただ虚無感


なるほどそうか・・・!違うんだ!
父は「風邪」という名の「肉体と精神を破壊する病気」を患っているのか・・・!
本来、親父は心身共に正常で健康なのだが
「風邪」を患っているばっかりに突飛とも思われる「言動」「行動」を取ってしまうのか。

野郎畜生!
「風邪」め!!!
親父の弱みに付け込みやがって!
いい気になるなよ!
俺の親父は無敵だぜ!
ナメンナヨ!

そんな事を私は考えていたのだが
私の父は昨日「北朝鮮への亡命を真剣に考えている」と言いだした。
私には全くもって理解できない

なぜこの時期に北朝鮮??
今、モメてるやん
親父さぁマジで死ぬよ

私は「親父を説得したい症候群」にかかりそうだ

親父を信じたい
しかし、信じられない感情が私を貫く

いやいや、もっと親父を信じてみよう!
受け入れてみようではないか!


まぁそれが「人それぞれの価値観」「父の人生」というものかなぁ
いつでも人間というものは自分の価値観だけで物事を考えてしまうから問題が起こるのだ
もっと相手の気持ちに立って考えてみましょうよ!
ほんと人間っていうのは利己的な考えしかできないのね
私自身、親父を受け入れるキャパシティが小さいのだ
おそらくそうだろう・・・私のキャパシティの問題だ
親父は正常だ!
全ては、私達が受け入れられないのが悪い


しかし、ここで一つの全く違う角度からの仮説が生まれた





「親父は経済効果を狙っている」



なるほど!
私の父はお金をドブに捨てている訳ではなく、あえてパチンコ屋に利益を出させているのではないか!
確かに、現在の日本国民は「お金の使い渋り」が顕著で
一般預金が多すぎる故に国益全体を停滞させていると新聞で読んだ事がある
『お金を使わない→働かない→貧しくなる→預金する』
この悪循環の改善を実践しているのかぁ!
やっぱり私の親父は、すばらしいね。
政治家が悪い!不景気が悪い!と周りに原因を求める事無く
自分に何ができるのかを性格に把握し、実践する行動力
実に魅力的だ!
己の損得は二の次に考えているようだ
現在の日本国における資本主義経済という枠の中でベストな働きをしている親父
できれば党首討論で堂々と討論を繰り広げて欲しいものだ
年下の会長から「ララバイ党 党首 黒子泰守君」なんて呼ばれても気にせず堂々としている
自民党と民主党の茶番を見ているより
よっぽど実のある討論ができるのではないかなぁ
私はそう確信していますよ
やっぱり私の親父は見ているレベルが違うっていうか、スケールがデカイ事を平然とやるからね



さらに現在の親父は天才に磨きがかかっていますよ
スイートコーンってあるじゃないですか
缶詰に入っているサラダとかに使うやつね
それはいいんだけど
あの残り汁を集めて
焼酎と割るのよ
そうそう「焼酎のスイートコーン汁割り」ね
焼酎とスイートコーンの汁の割合が1:1ぐらいだから
どぼどぼと入れているわけよ
汁は大きめのコップ3杯分ぐらいあったので
おそらく以前からがんばって貯めていたのね
そういえば最近、スイートコーンを使った料理がやたらと多かった気がする・・・
あぁ・・・努力家ですね
マリナーズのイチロー選手は怪我を防止する為に
毎日1時間半のストレッチを欠かさないらしいけど
負けてないよ 親父

俺は飲まないけどね・・・

「飲まないって!」

「親父!俺は飲まないって!」

「変な飲み物は勘弁してくれって!」

「そんなに怒らなくてもいいじゃんかよぉ!」

私は甲高い声で叫んだ。

私が「焼酎のスイートコーン汁割り」を拒否しようとすると親父は小刀の刃を上に向けて
今にでも私の内臓をえぐろうとしている
親父の重心が低いので本気だ
どっしりと腰が安定している
ジリジリと間合いを詰めてくる
じっくりと私の目をみている


飲まなければ殺されるようだ

「わかったよ!わかったから、それ(小刀)をしまってくれ」
と私

「自分の価値観と先入観だけで否定するな」
と親父
親父の声のトーンが落ち着いているので突発的に出てきた言葉では無さそうだ・・・

私は渋々、やや黄色に濁った飲み物を口に含んだ・・・

ややや・・・
「こりゃ意外にうまいじゃありませんか!!」
もう一口・・・
「絶品ですね!」「なによりコーンの旨みが焼酎の味を邪魔していない!」

その日は兄も母も父も私も家族みんなで「焼酎のスイートコーン汁割り」で酔っ払いました。
家族全員寝静まった夜中
私は一人ベッドの中で「今日親父が何を伝えたかったのか」を考えました。
親父の言葉にもあった通り
「自分の価値観を絶対だと思う事なかれ」
という事だと理解しました。

「焼酎のスイートコーン汁割り」にしかり
「女子高生のパンティー盗撮」に関していえば
「理性にとらわれず、本能の赴くままに行動をしなさい」
「しかし、法律は守らなくてはいけないのでおおっぴらにはできないよ」
という教訓でしょう。

「パチンコの右打ち」に関していえば
「誰かが社会を変えてくれると思うのでは無く自分に何ができるのか考え、そして行動しなさい」
との教訓でしょう。

あぁ・・・親父の偉大さに比べ私は、なんてちっぽけな考えしかできないのだろう
あぁ・・・眠れない
自分のキャパシティの小ささに眠れない・・・

そんなある夜中の2時半・・・
誰かが私の部屋の扉を静かに開けました
「ススゥーーー」
そして息を殺した人間が私の部屋に入ってきたようです。
「誰かな??」
私は目を開けた瞬間驚きました。
とっさに身体を捻って攻撃をかわしました。
小刀を振りかざした親父が私を刺そうとしていたようで
私の横腹から15cm程度離れた所にざっくりと小刀が刺さっていました。
毛布が裂けたようでビリリと鳴っています。

その後ろで兄と母がニタニタと笑いながら
暗闇でもキレイに撮れるナイトスコープ付きのデジカメで撮影していました。

あはは・・・もう笑うしかない
あはは・・・勘弁してくれよ

まさか「いかなる時も気を抜くなよ」との教訓が言いたいのか?

あはは・・・涙が出てくるよ




黒子


投稿者: Anonymous 、ブログ名: 極東最前線、日付: 2/28/2006 04:03:31 午後

1 Comments:

At 5:55 午後, Anonymous 匿名 said...

玉に読ませてもらってます。
へぇ〜最近はこのブログ人気なんですか・・・
じゃああまりアクセスしないようにしますね(^-^)

 

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