不満足の不在
「満足していない状態と不満足の不在の状態は似ている」
世界平和という大きな志を持ってしても、悲しいかなできないものはできない。とにかく自由が無い状態からの逃亡。
逃亡の結果、私は多大な睡眠時間を手に入れました。性欲の処理もできるようになりました。
が、しかし無くしたものもあるのです。
不満足です。
「不満足が無い状態の方が幸せなのではないか」という意見もあるのですが、私は違うような気がするのです。
億万長者の死因№1は「自殺」らしいですね。
では何故、億万長者は自殺を図るのでしょうか?
平民の私としては理解に苦しむ所ですが・・・
そこで、今日は妄想してみようと思います。
テーマは「もしも、目が覚めると億万長者だったら」です。
アナタは億万長者になりました。
今朝、郵便ポストを開けると地味な水色の封筒が入っています。
アナタは封筒を開けたとたん、驚きました。
白いB5サイズの紙の真ん中に「100億円 当り!」と大きく書いてありました。
その下には小さい文字で「日本エンターテイメント省」横には朱色の四角印
白く見える紙には偽造を防ぐためなのか、複雑なまだら模様が入っています。
昨年、日本政府では新しい試みが開始しました。
運輸省など国の機関として「日本エンターテイメント省」が作られたのです。
この新しい省が設立した背景として、昨今の景気回復が大きいようです。
年に1度だけ日本国籍を持っている国民には誰でも抽選される権利が与えられます。
在日中国人や不法滞在のフィリピン人には権利がありませんが、生後まもない子供から死を覚悟したお年寄りにも日本国籍であれば権利があります。
年末ジャンボ宝くじと別の国の宝くじなのです。
当れば皆が認める億万長者ならぬ100億長者
ノーリスク・モーストハイリターンの世界です。
日本政府の目論見として
1、自殺志願者を減らそう
2、お年寄りに希望を与えよう
3、在日外国人の日本国籍帰化申請を助長しよう
4、隣国から遊び心が無いと言われる日本国の意地を見せてやろう
5、少子化問題を解決しよう
大きく分けるとこんな感じです。
昨年の当選者は86歳無職男性、白崎 茂男さんでした。
当選直後の茂男さんはマスコミからインタビューで「100億円の使い道は?」と聞かれ「孫に贈り物をしたい」と答え、その言葉が流行語大賞に選ばれたことは有名です。
日本政府の思惑通り、マスコミとの相乗効果も助けて100億長者は日本国民に知れ渡りました。
しかし、その茂男さんの家には1年間で38回の空き巣が入りました。
それでも賢かった茂男さんは新しい豪邸を買った直後に有能な弁護士を雇い、屈強なボディーガードを12人雇いました。
しかし、その茂男さんの家には1年間で38回の空き巣が入りました。
空き巣のほとんどは住所不定の男性で女性は38人中1人だけでした。
アンダーグラウンドな雑誌にはその空き巣特集が載っています。
逮捕された空き巣たちのほとんどは借金に追われ、苦しい生活を強いられていたよう
で、借金取りから一か八かの賭けをやらされたようです。
しかし、まもなく茂男さんは狙撃されました。娘も婿養子も孫も狙撃されました。
とにかく遺産を相続できる6親等全てが狙撃され全てが即死でした。
それは白崎 茂男さんの名前が”死らさき 死げお”さんだからだ!というくだらな
いジョークではありません。
話は現在に戻ります。
水色の封筒と複雑なB5を手にしたアナタは何を思いますか?
ガードを固めて、スナイパーの脅威に眠れない日々を過ごしますか?
出る杭は打たれる。
日本政府の試みも分かるが金銭じゃない。
不満足ぐらいが丁度いいんすよ。
満足の状態も不満足の不在も良くないんすよ。
では、不満足の不在の状態から脱却するためにどうすればいいのか??
そこが難しいんすよ。
黒子
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